老人クラブではつらつ人生-はつらつ人生37号
小野老人クラブ連合会
長年培った暮らしの知恵や技を生かして
小学校の一日先生として大活躍!

お茶づくり・郷土料理づくり・裁縫・昔の遊び…。小野老人クラブ連合会では、平成13年から地域の小学校から依頼を受けて、「ふれあい学習」に「先生」役として会員を派遣するなど、学校教育に積極的に協力しています。ふれあい学習からさまざまな広がりが生まれている、小野老人クラブ連合会と小野小学校の取り組みをご紹介します。
一針一針、おぼつかない手で慎重に針を運びながら、ぞうきんを縫っていく男の子の手元を、隣に座った女性がじっと見守ります。その女性は、小野小学校の「ふれあい学習」で、家庭科を教えにやってきたゲストティーチャー、小野老人クラブ連合会の会員の1人です。しばらくして――、「できた!」と、男の子。
「よくがんばったね!」
隣の女性から頭を何度もなでられた男の子に、ちょっぴり照れたような、とても満足そうな笑顔が広がっていきます。
ふと、男の子の作ったぞうきんを見ると、その縫い目は何か不思議な模様になっていて、何の形だろう…と、いぶかしげに見ていると、隣の女性がニコニコしながら教えてくれました。
「『平田っていう自分の名前を縫ってみたい』っていうので、好きにさせてみたんです。なかなかいい出来でしょう?」
この日、小野小学校では、5年生(全8人)の家庭科の授業に、小野老人クラブ連合会からストティーチャーとして女性会員5人と石川幸人会長が訪れていました。
小野老人クラブ連合会が「ふれあい学習」に協力することになったのは、13年度の3学期からのこと。学校側から「子どもたちに小野地区の昔の遊びなどを指導して欲しい」という要望が寄せられたのが始まりでした。当時のいきさつを、教務主任の藤村雄治先生に聞きました。
「校長の方針で地域の皆さんの力を借りながら『開かれた学校づくり』を進めようということになったのが、ふれあい学習のきっかけです。最初は老人クラブ以外の方にもお願いしていたのですが、14年度からはさらに内容を充実させようということになり、老人クラブの方へ改めて協力をお願いしたというわけです」
学校側からの要望を受け、老人クラブでは役員会で再び検討。「不安はあるけれど、できる限り要望に応えていこうということになったんです」と石川会長は振り返ります。
取材メモ / 小野老人クラブ連合会
小野地区の人口は平成16年5月現在1,803人。 そのうち65歳以上は712人を占めます。小野老人クラブ合会では、入会しやすい組織づくりに早くから取り組み、70歳以上の「第一楽寿会」「第二楽寿 会」、60歳から69歳までの「あかつきクラブ」の3つで構成されています。会員は全部で285人(入会率34%)。事務局は「小野ふれあいセンター」に 置かれ、連合会の活動は同センター主催の高齢者学級「ひまわり学級」、公的施設の草刈りなどの清掃活動、文化・スポーツ各種のクラブ活動、親睦旅行、子ど も会活動への協力など。幅広い活動で、地域づくりに貢献しています。






